言葉(音声)以外のコミュニケーションを磨き、楽しもう。
今の社会には音声や活字等の言葉が満ち溢れています。しかし、巧みな言葉が増えてきている一方で、それを伝える“方法”はどうなってきているのでしょうか。コミュニケーションの場で、巧みな言葉はあるにも関わらず、なかなか想いや考えがしっかり相手に伝わらないということがあると思います。
その理由の一部は、音声以外のもの(表情や身振り手振り、伝えようという想い等)にあるのではないでしょうか。音無では、その部分を育成していくことを目指しています。そして、音声を使わない会話(例えば、聴覚障碍をお持ちの方々とのコミュニケーション)に対する抵抗を低め、コミュニケーションの垣根を取り払うことができればと思います。
【企画内容】
音声の利用を禁止し、ジェスチャー等のみでコミュニケーションを取りながら自然の中などでゲーム(ネイチャーゲーム等)を実施していきます。BBQや野菜収穫等の要素も盛り込み、ピクニックやパーティーのように楽しみながら取り組んでいます。
【音無ストーリー】
ここは、世界のどこかにある場所「とうきょう」。
動物、植物、昆虫、そして機械などの種族が共存しているとてもとても平和な地。
あたりは自然に多く恵まれ、とてもとても気持ちが良い場所。
特に「いなぎ」という場所の真ん中にある“いしの木”のまわりは、みんなの憩いの場。そこに住む生き物たちは、お互い言葉は通じないけれど“いしの木”の力を借りてずっとず~と、長く長く仲良く暮らしてきました。
ところがそんなある日、空は真っ黒な雲に覆われ、カミナリがピカピカ。雨がザーザー。あっという間に自然の一部がなくなってしまいました。“いしの木”も、それとともに…。
“いしの木”の力がなくなりお互い対話することができなくなった民たち。 中にはショックを受けて己を忘れてしまう者も出てきました。
みんな、途方に暮れて折れた“いしの木”のまわりにただただ、集まっていました。
「この状況をなんとかしないと…。」
そのとき、ある青年が折れた“いしの木”の根元にキラりと光るものを見つけました。 それは「白い白い板」と「黒い棒」、そして「ピカピカ光る小さな小さな箱」でした。
青年がそれらを手に取ると、なんと別種族でもお互いが何を考えているかが、ちょっとわかるような不思議な感覚に…!? どうやら、拾ったものは“いしの木”の力が少しだけ宿っているようです。
「これがあれば、お互い協力してこの状況をなんとか出来るかもしれない…。」
残されたかすかな希望を胸に、各種族の若者たちが立ち上がり、冒険の旅にでかけるのでした…。
さてさて、これから先にはどんなことが待っているのやら…。